今日は個人事業主の会計業務についてです。近頃の会計ソフトはとても優れていて、日々の会計業務をとても効率よくこなすことができます。
個人事業主やフリーランスとしてこれから活動していくには必須でしょう。最初は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば日々の会計処理や確定申告までできてしまします。
本記事ではマネーフォワードの会計ソフト『MFクラウド会計・確定申告』を使い、概要とちょっとした使い方の紹介をしたいと思います。
Contents
マネーフォワード クラウド確定申告
マネーフォワードの会計業務を行うソフトには、『MFクラウド会計』と『MFクラウド確定申告』があります。
■マネーフォワード クラウド会計・・・法人向けの会計ソフト。法人向けの決算書を作成することができる
■マネーフォワード クラウド確定申告・・・個人事業主向けの会計ソフト。個人向けの確定申告書の作成ができる
二つの基本的な違いは上記の通りです。普段の会計処理や操作性などはほぼ同じなので、プランやご自分の事業体型に合わせて選べば良いでしょう。
個人事業主の場合は『クラウド確定申告』のほうを使えば良いと思います。
プラン別料金表

MoneyForwardクラウド 公式サイトより画像参照
プラン別料金体制はこんな感じです。まあ普通に仕分業務をしていたら年間50件以内では収まらない方が多いと思いますので、ベーシックプランが良いと思います。税理士に何万円もかけてお願いすることを考えれば、月額800円で効率よく会計業務を行いたいですね。
『そんなことに時間をかけているようではダメ!』という考え方もよく見かけますが、僕はこういったことは少し時間をかけてでも自分で勉強しながらこなすべきだと思っています。独立したからには経営の知識を身に付けたいですからね。
余談ですが、税理士にお願いする一番のメリットは業務の効率化ではなく、税務の知識の教授や節税対策だと思っています。独立したての頃はなかなか税理士にお願いするだけの財力がないと思いますので、日頃から関連書籍を読んだりインターネットを使って自分で勉強する癖をつけましょう。
クラウド確定申告でできること
『できること』と言ってしまうとかなり多くなってしまうので、日々の業務で僕が良く使う機能を紹介します。
管理画面はこんな感じです。一番左の項目一覧から作業項目を選び、必要に応じて入力したり財務チェックしたりできます。

自動連係 (クラウド確定申告⇔金融機関)
まずめちゃくちゃ便利なのが連携機能です。まずは『クラウド確定申告⇔金融機関』の連携です。事業主の方でも、皆さん事業用の口座をお持ちですよね。銀行口座を登録しておくと、口座の流れを自動でソフト内に取り込んでくれます。
例えば、
お客さんから銀行口座に入金→自動でソフトに入る→ソフト内で仕分ける
という流れです。
銀行口座にはお金が入ってくることもあれば出ていくこともありますよね。その出入りが全て自動で取り込まれるので、取り込まれたらそれらを一つ一つ正しく仕分けます。↑の画面の赤い四角部分の【未仕分け18件】というのは、自動で取り込んだけどまだ仕分けていない項目が18件ありますよ、という意味です。
自動連係(クラウド確定申告⇔クレジットカード)
次にクレジットカードとの連携機能です。皆さん事業決済用のカードはお持ちですよね。(持っていない方は必ず一枚作ることをお勧めします!)こちらも同じようにカード情報を登録して設定しておくと、クレジットカードの取引内容を自動で計上してくれます。
流れは上記と同じで、
カードで事業用の買い物をする→自動で取り込まれる→正しい勘定科目を入力する
といった感じです。
手動で仕分け入力
もちろん手動で入力することも超簡単です。よく使うのは売掛金の発生時です。
売上を計上するのは業務完了後になりますが、複式簿記の『発生主義』というルールから、その売上が発生した時点の入力もしなければなりません。
例えば10万円の売上が上がった場合は、その時点で『売上』があがり『売掛金』として計上、業務完了時点で『普通預金が増加』して『売掛金が減少』という二つの作業が出てきます。
後の作業は口座にお客さんから振り込まれた時点で自動で取り込まれるので、勘定科目だけ正しく仕分けてあげればいいのですが、一つ目の売掛金にする作業は手動で行う必要があります。
領収書の仕分け作業
当然事業に関係する買物はカードだけではありませんよね。普段現金で買い物した領収書の管理もしてくれます。
これは有料になってしまうのですが(一番安いプランで月300円)、『MFクラウド経費』というソフトも使うと会計ソフトと連動してくれます。
これは普段の領収書をスマホアプリのカメラでパシャパシャ撮ると、自動で店名や金額、日付などを読み取り、ソフト内に計上してくれるというものです。
これは全部手動で行うと本当に大変なので、皆さんにおすすめしたいですね。
この『自動で取り込まれたものを仕分ける作業』『手動で入力する作業』『経費アプリからの計上』が普段よく使っているものです。
あとは『会計帳簿』>『推移表』>『損益計算書』と進むと、現時点までの損益計算書を月ごとに確認することができます。
売上がいくらで、それに対する原価や仕入れがいくらで、経費がいくらで、手残りがいくらか。
これらを一目で確認できるので、事業の経営状態を把握することができます。
ちなみにこのレポートチェック作業は、スマホの『MFクラウド会計』というアプリでも確認できます。スマホではグラフや表でかなり分かりやすく可視化されるので、まるで自分の事業がゲームのようです。
あとは最後にちょっとしたことですが、ベーシックプラン以上だと管理画面右下にあるチャット機能を使うことができます。
作業していてわからないことや、サービスについて等、チャットで問い合わせるとサポートの人がかなり迅速に対応してくれます。そんなに使いませんが、以前プランの確認などの問合せをしたときは、確定申告の忙しい時期にもかかわらず、瞬時に対応してくれました。
こういったサービスは使い初めたばかりの方も安心しますよね。おすすめです。
また細かい使い方などは別の記事に書きますね!最後までお読み頂きありがとうございました。