集客できるマルシェ(イベント)サイトの作り方

皆さんこんにちは。このページを訪れて下さったということは、これからイベントやマルシェなどのWEBサイト・ホームページを作ろうとお考えだと思います。

僕はこれまでいくつかのイベントサイトを制作してきました。その中でも最も成功した事例を取り上げながら、イベントサイト制作のコツをお伝えできればと思います。



マルシェ(イベント)サイト制作の考え方

夜型マルシェ『日本平夜市』

まず↑こちらは静岡の日本平という夜景のキレイな観光地で、地元有志達が作り上げてきた『日本平夜市』という夜型マルシェ。2019年2月現在も毎月運営していて、第23回目の開催が先日行われたところです。僕も運営に加わっていて、サイトの制作から運営まで担っています。

 

まずはイベントの規模を計る代表指標として、『出店者数』『来場者数』『アクセス数』で推移を見てみましょう。

 

広告の運営規約的に、正確なサイトアクセスの推移をお見せすることはできないのですが、だいたいこんな感じです。イベントとしても発足当初は出店者は数店舗で来場者も数十人だったのが、第23回目にして出店者数は多い時で60店舗、来場者数は7000人にもなる集客率に成長しました。

まず本題に入る前に大前提としてお伝えしたいことは、イベントやマルシェの集客というのはWEBサイトを良くしたからと言って向上するものではありません。これは企業やお店のWEBサイトを作る時も全く同じことが言えます。

WEBサイト・ホームページというのは、いわばその団体の化身です。WEBを改善するということは、実態を改善するということと認識してください。

集客できるようにそのイベント自体を継続して運営し、時代の変化に追随し、ニーズを研究し、対応する。惰性ではなく常に工夫しながらチームで運営していくことで知名度を少しづつ上げていくのです。

そのプロセスや結果を、ユーザーにスピーディーかつ的確に届けていく役割をもつのがWEBサイトだということを忘れないでください。

マルシェ(イベント)サイトの内容

それではマルシェやイベントサイトはどんな内容にすればよいのでしょうか。

内容を考えるときは、まず誰にサイトの情報を届けたいかというところから考えていきます。この情報を届けたい人物像のことをWEBやマーケティングの世界では『ペルソナ』と呼び、ここをちゃんと定義してあげることが重要です。

 

誰に情報を届けたいか

マルシェ、イベントサイトで情報を届けたい相手は大きく分けて2通りです。

『ユーザー』『出店者』です。

マルシェやイベントというのは、基本的に来場してくれる『ユーザー』と出店してくれる『出店者』で成り立っています。

イベントの特性によっては少し変わってきますが。(例えば音楽系なら『演者』ですとか。)

 

また、ユーザーというのは更に細分化します。

●ユーザー

・行ったことないけど、噂で聞いてどんなイベントか気になったユーザー

・全く知らなかったけど、情報サイトやネットの回遊でたまたま訪れたユーザー

・何度か行ったことあるけど、今回のイベントの出店者(演者)を知りたいユーザー

・初めて行くけど、行き方が分からないから調べたいユーザー

・いつ開催しているのか知りたいユーザー

・実際にイベントに訪れた人のレビューを見たいユーザー

こんな感じでしょうか。

サイトを作る前にペルソナをはっきりさせておくことが大事です。

 

サイトの内容(コンテンツ)

情報を届けたい人(ニーズ)が見えてくれば、その人に情報を供給できるサイトにすればよいだけです。

上記の『ユーザー』の細分化の項目を見てみると、次のような内容が入っているWEBサイト・ホームページになればよさそうですね。

 

●どんなイベントか

・いつ、どこで開催しているか

・雰囲気(イベントの写真)

・アクセス方法

・何が売っているのか

・誰が運営しているのか

・来場者の声

・イベント内容

・有料の場合は料金

・訪れた人のレビュー

 

●出店するにはどうすればいいか

・出店申込方法

・出店申込条件

 

こんな感じですかね。

基本的なものばかりですが、正直このコンテンツ内容でサイトは出来上がります。

誰に情報を届けたいかを先に落とし込み、そこからコンテンツを決めていく。サイト制作はこの流れが鉄則です。



デザイン

それではデザインはどうでしょうか。見た目は作り手のセンスだったり、運営人の理想があると思いますので、できるだけ工夫しながらユーザーの目を引くサイトを作ってください。

トレンド的にはフルスクリーンのファーストビューだったり、動画を織り交ぜて視覚効果を向上させたりすることでしょうか。

 

ただし、絶対にやってはいけないことは、コンテンツがごちゃごちゃしすぎてユーザーが迷子になるサイト作りです。

先ほど書いたように、サイトの目的は情報をニーズのあるところに的確に届けてあげることなので、そこを一番に意識した作りにしましょう。

 

僕がデザインや動線で意識的に取り入れていることは、

イベント出店者が確定したらサイトのトップページにの上部に表示させる

どんなイベントかというページは常に上部に表示させる

季節ごとにサイトデザインを変えてあげる

イベント終了時には必ずレポートを書く

 

1と2は常にニーズのあることなので、分かりやすく上部に表示させることが必須です。

 

3の『季節ごとにサイトデザインを変えてあげる』に関しては、訪れたユーザーが飽きないようにデザインを多少いじってあげることです。

簡単なことでいいです。例えば、

クリスマスの時期はこんなのをコンテンツ上部に入れてやったり、

 

ハロウィンの時期はこんなのを入れてあげたり。

 

冬は背景を雪っぽいのにしてみたり、少し変化させるだけで違います。

 

イベントサイトというのは企業サイトと違い、あくまでイベントです。

来場したいと考えているユーザーのモチベーションを、少しでも盛り上げてあげることを考えてあげると良いと思います。

 

4の『イベント終了時には必ずレポートを書く』に関しては、イベントの雰囲気や出来事などの結果報告を、写真を織り交ぜながら必ず書いてください。

これからイベントに行きたいと考えているユーザーは、過去のイベントを見たいと考えるからです。

そこで来場者の声として、TwitterなどのSNSで感想を書いてくれている人のツイートを引用するのも良いでしょう。



スタッフ紹介

運営しているスタッフの紹介ページがあると、イベントがグッと身近になります。

どんな人が運営しているかというところを透明化してあげることで、ユーザーがアプローチしやすい環境を作ることは企業サイトでも同じことです。

デザイン的にも面白いですし、他のイベントサイトとも差別化できますので、是非取り入れてみてください。

スタッフブログ

運営チームのスタッフ達で定期的にブログを更新しましょう。

これはどんな人が運営しているのかということを伝えていく意味もあるのですが、それ以上にイベントが動いていないときもサイトが動いている状態が大切です。

毎月のイベントだとしたら、その月の開催が終わり、レポートも公開し、次の出店が決まるまでの間は『休止期間』になります。

『休止期間』でも訪れるユーザーを飽きさせないために、定期的にブログを書いていきましょう。

 

 

スタッフブログは、SEOにも大きく貢献します。(SEOは検索エンジン対策です。詳しくは割愛します。)

基本的なサイト運営の考え方として、サイトのボリューム(記事やコンテンツの数)が多い方がSEO強化に繋がります。

そういった観点でも普段からブログというかたちで記事を更新してくことは意味のあることです。

是非チームで力を合わせて取り組んでみてください。

最後に

マルシェ、イベントサイトについての考え方でしたがいかがでしたでしょうか。

冒頭にも書きましたが、サイトがいいからと言って集客に繋がったり認知度の向上に繋がるわけではありません。

工夫しながらまずはイベントを継続してください。

イベントの認知度が上がってくると、メディアサイトやイベントブロガーに取り上げてもらえるようになり、良質な被リンク(他サイトからのリンク)を受けれるようになってきます。

そうなってくると相乗効果でサイトの認知度もあがり、SEOも強くなり認知度も上がるという相乗効果が得られるんですね。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。